個々のデバイス、複雑な機械、あるいはシステム全体のいずれを扱っているかにかかわらず、プロセスデータはアプリケーションを機能させるための鍵です。特に、通信プロトコルが複雑化し、コンポーネントがますます複雑化している場合、重要なものに容易に集中できるようでなければなりません。無限のテレグラムレコードを手動で探し回ることは現実的ではなく、時間がかかりすぎます。
netANALYZER Seopeは、実績のあるイーサネット解析ツールnetANALYZERのソフトウェア拡張で、プロセスデータにいつでもアクセスできます。netANALYZER Scopeは、システム固有のテレグラムトラフィック全体を自動的に解釈し、転送されたプロセス値を、10nsの正確なタイムスタンプで、プレーンテキスト名と正しいデータ型とともに明確に表示します。すべてのプロセス値は、発生順でサイクルごとにシームレスに記録されるため、潜在的に重要な値が失われることはありません。
このツールはプロセス値を記録するだけではなく、テレグラム・ジッタ、サイクルタイム、転送時間、ネットワーク負荷などの従来netANALYZERで測定してきた値も計算して提示します。さらにこのツールは、アラームや欠落したプロセスデータテレグラムなどの重要なイベントも自動的に検出します。さらに優れているのは、すべてのデータを共通の時間軸でにグラフ化できる点です。オシロスコープタイプのビューでは、必要に応じて値をグループ化したり重ね合わせたりすることができます。トランスミッション層からアプリケーション層への相互接続や相互効果はこのようにすぐに表示されるため、問題の特定が非常に容易になります。
受動的に記録されたイーサネット・トラフィックが分析の基礎として使用されるため、PLCプログラムやデバイスソフトウェアそのものに手を加える必要はありません。そのため、使用するデバイスのメーカ、診断インターフェース、パフォーマンスクラスに関係なく、どのような環境でも手間をかけずにデータを分析することができます。
トリガ条件を自由に設定できるため、散発的な影響を絞り込み、その原因を検出し、取り除くことが可能です。
netANALEZER Scopeは、テレグラムの解釈に必要なインテリジェンスがすべてソフトウェアに統合されているため、各イーサネット技術に関する深い知識がなくても簡単に使用できます。何らかの理由で専門家のアドバイスが必要になった場合は、記録されたすべてのデータとビューをすべて保存して再ロードできるため、緊急時に専門家が迅速にリモート分析を実行できます。