ヒルシャー、PROFINET、EtherNet/IP、Modbusネットワーク用の新しいSPEメディアスイッチを発売
ハッタースハイム、2024年11月4日 – Hilscher Gesellschaft für Systemautomation mbHは、産業用イーサネット・ネットワークへのシングル・ペア・イーサネット（SPE）の統合を目的とする新しいゲートウェイを発表しました。新しいSPEメディアスイッチは、ヒルシャーのマルチプロトコル対応のnetX90通信コントローラをベースとしており、SPEアプリケーションとPROFINET、Open Modbus/TCP、EtherNet/IPネットワークとのシームレスな接続を実現します。このすぐに使用可能なデバイスは、産業現場環境にSPEを実装するための費用対効果に優れたソリューションを提供します。
SPEメディアスイッチを使用すると、高価なネットワークコンポーネントを追加しなくても、センサーからクラウドまでのシームレスなIPベース通信が可能になります。そのため、最大で1,000m離れた場所にあるデバイスを、10BASE-T1L規格を使用して簡単かつ安価に接続できます。これは、大規模な生産施設や広く分散されたアプリケーションに最適です。
シングル・ペア・イーサネット・システム・アライアンス（SPE SA）とSPE産業パートナー・ネットワーク（SPE PN）のメンバーであるヒルシャーは、どちらのSPEコネクタ規格もサポートしています。SPEメディアスイッチはIEC 63171-2（SPE SA）コネクタおよびIEC 63171-6（SPE PN）コネクタと互換性があるため、ユーザーのニーズに最適なオプションを柔軟に選択できます。
SPEメディアスイッチはヒルシャーのnetX 90通信コントローラをベースとしており、ユーザーにいくつかの利点をもたらします。
- 統一されたインターフェース、ドライバ、およびツールが1つのソースから得られるマルチプロトコル通信プラットフォーム
- セキュリティコンポーネントが統合されたnetX 90セキュリティ対応アーキテクチャ
- 消費電力が少なく発熱量が最小限のエネルギー効率
- SPE対応のカスタム・フィールド・デバイスを構築するためのnetX 90およびSPE PHYを備えた開発ボード
ヒルシャーのnetX 90を使用したSPEソリューションの詳細
サポートされているプロトコル:
Transparent and configured mode
In PROFINET and EtherNet/IP networks, the SPE Media Switch can operate in either transparent or configured modes. In transparent mode, data is simply routed through the SPE Media Switch, which is invisible to the controller. In configured mode, the switch is mapped in the controller and can, for example, be assigned a fixed IP address. For Open Modbus/TCP networks, only transparent mode is available.
PROFINET
- IOデバイス
- レートリミッタ
- リンク層検出プロトコル（LLDP）
- 迅速な展開
- コンフォーマンスクラスB
- IPベースの通信（TCPとUDPをサポート）
- DCPによるIPアドレス割り当て
- Webインターフェースでのファームウェアアップデート
EtherNet/IP
- 明示的メッセージングサーバー
- レートリミッタ
- アドレス競合検出
- リンク層検出プロトコル（LLDP）
- IPベースの通信（TCPとUDPをサポート）
- DHCPによるIPアドレス割り当て
- Webインターフェースでのファームウェアアップデート
Open Modbus/TCP
- サーバー
- IPベースの通信（TCPとUDPをサポート）
- DHCPによるIPアドレス割り当て
- Webインターフェースでのファームウェアアップデート
安定したネットワーク・パフォーマンスと信頼性の高いデータ転送を保証するため、ヒルシャーはSPEメディアスイッチにレートリミッタ機能を組み込みました。この機能により、帯域幅が100Mbit産業用イーサネットから10Mbit SPEに減少したときのデータ損失を防止できます。
独自のレートリミッタ機能では、事前定義されたパラメータに基づいて産業用イーサネットフレームに優先順位を付けて処理することで、高データ負荷時のネットワークトラフィックを管理します。さらに、フローメーターメカニズムにより、各種メッセージに帯域幅を割り当てます。たとえば、SPEネットワーク内のPROFINETおよびEtherNet/IPからの産業用イーサネットメッセージに少なくとも5Mbitを予約すると同時に、ユニキャストメッセージに最大3Mbit、優先度の低いマルチキャストメッセージやブロードキャストメッセージに最大1Mbitを割り当てることができます。
SPEからRTEへのメディアスイッチ
シングルペア・イーサネット・ネットワークをリアルタイム・イーサネット・プロトコルと接続
シングル・ペア・イーサネットによって、新しい物理層の規格がオートメーションの世界に進んでいます。ヒルシャーのnetX通信コントローラは、産業用ネットワークにSPEを実装する準備をすでに終えています。さらに確認しましょう！
